アパレルを軸とした異業種資本提携の共創戦略型M&Aが実現(株式会社クウォンツ様×株式会社アイビーカンパニー様)
2024年1月、Amazonマーケティング支援やEC販売を手がける株式会社クウォンツは、ルームウェアのEC販売事業を、倉庫内作業や物流業を手がける株式会社アイビーカンパニーに譲渡されました。
今回は、クウォンツ 代表取締役の寺田 正信様と、アイビーカンパニー 代表取締役の辻岡 浩司様に、事業譲渡のきっかけや今後の成長戦略などについてお話を伺いました。

譲渡企業様
ルームウェアに特化した
EC企業
会社名|株式会社クウォンツ
拠 点|大阪府大阪市
設 立|2013年
代 表|代表取締役 寺田 正信氏
事 業|ルームウェアのEC販売
(譲渡対象事業)
ブランド名「Luanna Jena」
譲受企業様
アパレル業界に特化した
倉庫内作業・運送業
会社名|株式会社アイビーカンパニー
拠 点|大阪府大阪市
設 立|2006年
代 表|代表取締役 辻岡 浩司氏
事 業|倉庫内作業、
物流コンサルティング、
物流センターの管理・運営 等
【譲渡企業】株式会社クウォンツ
Q1. 事業譲渡のきっかけと選ばれた理由を教えてください
当社はECの物販をメインに、主にAmazonや楽天などで自社ブランドを立ち上げて販売しており、今回譲渡することになったのはその中の『Luanna Jena』というルームウェアブランドです。
このブランドをスピード感を持ち、より大きく展開していこうという思いから、M&Aを検討しました。
今回、アイビーカンパニーさんとのシナジーが生まれることにより、この『Luanna Jena』というブランドがさらに大きく早く展開していくのではないかということ、また、ブランドはもちろん、私の人間性やバックボーンの部分を評価して信用していただいたことから譲渡を決断しました。
実際に、アイビーカンパニーの辻岡社長にお会いして、場を和ませるのが上手いところや人間力で、私には無いものを持っている方だと感じました。

Q2. 今後の成長戦略についてお聞かせください
自分の力だけでは伸ばしきれなかった部分など、一緒になっていくからこそ、ブランドの認知を上げていきたいと思っています。 自分の商品が様々なところにあり「紹介されたから買った」よりも、「知らぬ間に実は持っていた」という域までいきたいと考えているので、よりグローバル展開を進めていきたいです。
Q3. M&Aを検討している人へのメッセージをお願いします
M&Aというのはタイムマシーンに近いものだと思っています。
今の金額が何年か経てば、その(将来の)金額になるかもしれませんが、その金額を今もらうことによって、より大きな何かを成し遂げたり、成長させられたりできる可能性があると思います。
自分のブランドなどを売却することに対してためらう気持ちや、「売却したらお別れ」といったイメージがあると思いますが、一方で引き続き関わっていくという選択肢も選べます。
自分の資本ではなく相手の資本を使いながら、「自分がどのようなブランドにしたかったのか」という部分が進めやすくなるのと、こうした売却という選択肢が増えれば可能性やできることの幅が広がるので、M&Aというのは本当に良い手段だと思います。
私自身も買い手企業がすぐ見つかると思っていたのですが、意外と苦戦した部分もあり、なかなか見つからなかった中で、こうして成約までいくことができたので、NEWOLD CAPITALの担当者にも本当に感謝しています。
【譲受企業】株式会社アイビーカンパニー
Q1. 異業種M&Aに至った経緯を教えてください
当社は主に倉庫内作業を専門に請け負っており、直近では周辺事業の運送業などにも領域を拡大しています。
その中で1つ目は、物を仕入れて売る、商品を開発して売るという「物販」が、商いの一番原点だと考えていること。
もう1つは、今回の譲渡先の代表である寺田社長のキャリア・肩書き・経歴に非常に興味を感じたこと。
この2つが異業種M&Aに至った大きな経緯です。
Q2. 今後の成長戦略をお聞かせください
我々は現在、本業も非常に順調で特に心配事はありませんが、本当に物販というのは商いの原点だと思っています。 今後は、例えばルームウェアの周辺分野、それこそ日用雑貨などですね。そういったところの領域を広げながら、いずれ会社の第2の収益の柱になるような事業にしたいと思っています。
Q3. NEWOLD CAPITALの担当者の印象を教えてください
M&Aの会社とは3社ほど取引しましたが、その中で鵜飼さんは、他社の担当者に比べるとキャリアはまだ足りないと思いますが、その分一生懸命私たちのことをよく考えてくれました。
寒い中、岐阜に棚卸しに行った時も、当社の社員でもないのに私たちより一生懸命働いてくれました。
1件に対するひたむきさがある。私はそんな一生懸命やってくれる人が本当に大好きなので、鵜飼さんに担当いただいて良かったです。引き続き頑張っていただきたいです。
担当者コメント

株式会社クウォンツ 様
担当アドバイザー
産業推進本部第二部 部長
住友 秀平
寺田様とは、弊社が創業してからすぐに、とある方の紹介でご面談の機会をいただきました。そこから約1年半の時間を掛けて、多くの会社と面談をしましたが、結果的には、同じ大阪で、物流や倉庫の面でシナジーがあるアイビーカンパニー様をお繋ぎすることができました。私自身が楽天出身ということで、ECのことはある程度知っているつもりでしたが、実際に棚卸しに参加させていただいたり、新しい経験もさせていただきました。寺田様は、引き続き、業務委託という形で、ブランドの運営に携わっておられますので、引き続き微力ながらご支援ができればと考えております。

株式会社アイビーカンパニー 様
担当アドバイザー
産業推進本部第一部 シニアアナリスト
鵜飼 智子
アイビーカンパニー様は、M&Aを単なる事業拡大の手段ではなく、「事業や人を引き継ぎ、その価値をさらに高める手段」として真摯に捉えられている会社だと感じています。
特に印象的なのは、辻岡社長の強い責任感と決断力です。譲渡企業のオーナーや従業員の想いに真摯に向き合い、必要な場面では自ら先頭に立って意思決定を行う姿勢には、経営者としての覚悟と男気を感じます。
また、M&Aは譲受して終わりではなく、その後のPMIを非常に重視されている点も特徴です。グループ各社の強みを活かしながら、譲渡企業がこれまで築いてきた文化や強みを尊重し、無理なく成長できる体制づくりに力を注がれています。そのため、M&A後も着実にシナジーを創出し、企業価値を高め続けている印象があります。
譲渡企業の未来を真剣に考え、長期的な成長をともに描いていけるパートナーであることが、アイビーカンパニー様の大きな魅力だと感じています。
▼インタビューの詳細はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=ACDIJk8PHgI
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