当社はお客様からいただいた報酬の一部を、地域や教育機関等にしっかり再配分することで、微力ながら未来へと繋ぐ循環型のビジネスモデル、THANKS by NEWOLDに積極的に取り組んでいます。
この取り組みでは、お客様を担当して報酬をお預かりしたアドバイザーが、自ら寄附先を選定して寄附活動をしています。
今回は、THANKS by NEWOLDの初めての取り組みを担当した、代表取締役CEOの栗原にインタビューをしました。
①どこに寄附をしましたか?
静岡県御殿場市の「富士山眺望地保全活用プロジェクト」に寄附しました。
このプロジェクトは、箱根やまなみ林道(広域基幹林道北箱根山線二の岡〜神山地先)周辺から見える富士山の美しい眺望を保護し、後世に残すためのものです。展望スペースの整備を行うことで、御殿場市を訪れる観光客の滞在時間が増え、周辺施設の利用者数も増加することが期待される、地域経済を活性化するための御殿場市の取り組みです。
②寄附の選定背景や想いをお聞かせください。
当社は、有限会社梶原建築設計事務所様(譲渡企業)の事業承継を目的として、株式会社鈴鹿様(譲受企業)とのM&Aのご支援をしました。
梶原建築設計事務所様は、御殿場市で47年間の歴史と実績を持ち、地域に貢献されてきた企業様でしたので、その御殿場市に対して、未来への再投資をさせていただきたいと考えていたところ、梶原建築設計事務所の梶原会長に、御殿場市役所の企画部長をご紹介いただきました。
もともとは、当社が「次世代の幸せを増やす」という志を持って事業をしているということもあり、教育関連の寄附に関心を持っていましたが、御殿場市は、学校のICT環境整備が充実されていることをお伺いしました。 そこでご紹介いただいた取り組みが、富士山眺望地保全活用プロジェクトです。富士山の眺めが美しい御殿場市ならではの、地域経済活性化の取り組みであることに強く関心を持ち、今回寄附先として選定させていただきました。
③寄附先がどうなって欲しいですか?
富士山の展望スペースが整備され、観光スポットが増えることになると思うので、御殿場市の活性化のために観光客が増えて欲しいと感じます。
④実際にご支援をさせていただいた先のご紹介をお願いいたします。
譲渡企業は、静岡県御殿場市に本社を置き、意匠設計・建築設計監理や建築関係建設コンサルタントの事業を展開されている有限会社梶原建築設計事務所様です。事業承継と更なる成長を目的としたM&Aを検討され、当社にご相談をいただきました。
譲受企業様は、三重県鈴鹿市に本社を置き、電気設備工事をはじめ、機械設備、保安管理、土木・建設など、さまざまな業種を取り扱う株式会社鈴鹿様です。
グループの強みを活かした事業戦略で、持続可能な成長を目指すために、M&Aの活用を検討されており、今回梶原建築設計事務所様の譲受をご決断されました。
⑤最後にメッセージをお願いいたします!
M&A仲介は、譲渡企業様及び譲受企業様それぞれの企業が培ってきた経済活動によって生み出された「資源(経済的資源のみならず、すべての資源)」の売買を仲介することで成り立つビジネスモデルです。つまり、各地域、各業界においての資源をM&A業務を通じ、「報酬」という形で当社は預かっており、未来へと「資源」を繋いでいく責務を担っていると考えています。
現在、M&A仲介業を行う企業の多くは、内部留保を非常に多く貯めていると認識しています。当社は、お客様からいただいた報酬、即ち「NEWOLD」の資本(CAPITAL)の一部を、譲渡企業や譲受企業、ご支援させていただいた担当者に関連した地域や教育機関等にしっかり再配分することで、微力ながら未来へと繋ぐ「循環型のビジネスモデル」を構築することができるのではないかと考えています。
その想いから創業時より「THANKS by NEWOLD(未来への再投資)」の取り組みを行うという考えのもと事業を進めて参りましたが、晴れて第1号として本取り組みを実行することができました。当社は、今後も、企業や人が歩んできた歴史(OLD)を踏まえ、未来(NEW)へ再投資をすることで、微力ながら日本創生の一役を担っていきます。